前回に引き続いて長福寺の十三まいりの話題。
と言いつつも、個人的なメインは護摩供と火渡りだったので、お話のメインもこちら。

早朝の段階で既に準備されていた柴灯大護摩供の舞台。
前回は由加神社と違ったという事だけをお話していますが、今回は具体的にどういう流れだったのかの話です。
基本的な流れはほぼ変わりませんが、長福寺の場合、本殿前からで祭事の場に入るのではなく、三重塔よりも少し奥にある金毘羅大権現から出発して境内へ。

山から下りてきた修験者一行。
要らないかなとも思いましたが、後ろに一般客の方が付いて回っていたのでまとめてモザイク処理。

朝から複数回ある十三参りと読経を経て、いよいよ護摩供開始。
火を入れる前に弓と刀を使った厄除けの儀式が入りますが、
由加神社の場合では修験者一行が場に入った後、別の寺社から参った方が「共に儀式に参加させてください」という一コマが入りました。
また、四方へ弓を放つ場面では由加神社では以前、飛ばした弓矢が子供に当たる事故があったらしく、遠くに飛ばすのではなく地面に撃つ形でしたが、長福寺ではしっかり四方へ弓矢を飛ばしています。
この日一番よく飛んでいた本堂向きの第一射はまさか飛ばすとは思っていなかったので撮影していませんでした。

刀の演武が入り、いよいよ火を入れます。

この段階でそれなりに長い時間を費やしています。
言ってしまえばたかだか火を点けて木を燃やすだけ、の話ではありますが、やる事にも手順にも儀式としてそれぞれ意味があるのでそういった面を考えながら見ているのはなかなか面白いものです。
と、今回も長くなりましたので、また次回で。

それではよい一週間を。