鬼退治前

このブログが公開される頃には、私はいないでしょう。

何の話?と言えば、予定が一切変わっていなければ、少し早めのGWに入っている筈で、この投稿も予約投稿の形を取っています。

「もういないでしょう」と書くと正しくない上に余計な誤解を生みかねないので表現としてはこっちを採用しました。どちらにせよ紛らわしい書き方ではありますが。

さて。

四月から続く桜の話題、は終わりましたが、真庭というか岡山県北の話題をまだ擦っていきます。

津山市から真庭市に行き、生憎の天気ではあったものの無事普門寺で桜を撮影できた後、昼食を求めて彷徨いつつ「何処へ行こうかなぁ」なんて考えた結果、

辿り着きましたはここ。

写真だけでは「どこ?」となる場所ですが、何処かと言えば、

真庭市にある備中鐘乳穴です。

洞ではなく穴。

県内にある幾つかの洞、井倉洞、宇山洞、諏訪洞、鬼女洞、草月洞などに代表される洞の中の1つで、日本全国に残されている文献の中で記述されている最古の鍾乳洞とされ、平安時代に書かれた『日本三大実録』に記載された場所のようです。

同じく穴という表現をされる鍾乳洞で有名所としては、日咩坂鐘乳穴神社の名前の由来でありご神体でもある日咩坂鐘乳穴が存在します。

駐車場に受付と喫茶店が併設された場所から坂を下りる事約200m。

この時点で帰りの事を考えると足腰の弱っている方は厳しいかもしれません。

入り口の時点で分かり切っている話ですが、まぁ高い。

中もまぁ広い。全体的に考えるとそこまで深いものではないですが、その分上が広いので狭さを感じず、閉塞感もありません。

入って直ぐ、順路の始めには御神前と書かれた場所が。

注連縄に簡易的な祭壇の様なものもあるので、神仏の像に見立てたもの、恐らくこれも自然にそういう形になったものだと思います。

この他にも、

仁王像。

マリア像。

五重塔などなど人物、建造物、自然物問わず、それに似た要素を持つ物に様々な名札が付いていました。

奥に行けば、現在行ける最奥の場所である評定の間と呼ばれる広い空間に行きつきます。

上記のマリア像と座禅の仁王が鎮座しているのもこの場所。

何も知らない人間からすればただただだだっ広い伽藍堂、マリア像と仁王像があるので正しく伽藍堂ですが、どうもこの場所は桃太郎のモデルである吉備津彦命に関連する場所だそうで、そもそも、この備中鐘乳穴自体が吉備津彦命の鬼退治の逸話の舞台の1つ。

温羅を退治する際にこの最奥の間で作戦を練った伝説がある場所との事です。詳しくは現地で延々と流れる鐘乳穴の解説音声やWeb、吉備津彦命を扱った書籍で調べて見てください。

まだまだ寒い日が続いています。

北海道では先週の終わりに雪が降るなどスタッドレスを手放すタイミングが分かりづらい状況が起きるなどなかなか混乱した様子。

事故が怖いのは当たり前ですが、そうなってしまう危険性が上がる話題も嫌なものです。

折角の大型連休。

普段生活圏内から出ない出れない分、何処か遠くへ、何処かドライブへと考えるのも致し方が無い話ではありますので、思う存分楽しむ為にもしっかり整備点検はしておきましょう。

無事故無違反で「あぁ、楽しかった」と終われるGWをお過ごしください。

それではよいGWを。