閑谷学校の夜間ライトアップの話題で一度時間が飛びまして。
今でも思い出すとグッと胸を締め付けられる気持ちが湧いては消える、そんな去年のデータ消失事件。
タイヤに関連したものだけではなく、岡山県内や京都に行った旅行の思い出もいっぱいあったんですが、今となっては記憶の中、もしくはこのブログにアップしたデータのみでしか思い出せない代物です。

さて、そんな消えたデータの中の1つ。
牛窓にある本蓮寺です。
所は牛窓、場所で言えば牛窓神社から沿岸沿いを走って西に戻り、牛窓港の側にあるホテルリマーニを挟んだ反対側の集落の中。
以前に話題している牛窓天神社があるのもこの辺りですね。
この辺り一帯は日本史にも関わる話があり、牛窓港は朝鮮通信使が寄港した場所でもある為、こちらの本蓮寺を含めた地域を「朝鮮通信使に関する記憶」として2017年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。
また、今年の4月には「260年振りに朝鮮通信使が寄港した」として、韓国で当時の船を復元した実際の船が牛窓港へ訪れ、牛窓で交流が持たれたニュースも出ています。
この本蓮寺では、

こちらの山門を始め、

中門

手前から祖師堂、本堂

三重塔

番神堂
など、境内にある殆どの建物が県もしくは国の指定文化財とされています。
規模としては中型の寺院と言えますが、商業化した場所の様に人が溢れかえっている訳では無く、それでいて文化財に触れられる場所ではあるので、じっくり見て回る分には良い場所では無いでしょうか。
調べてみると桜の木もあるようなので、その季節に訪れるとまた違った風景になると思われます。

職業柄あってはならない事、というものは何だかんだで多々あります。
数字を触るなら計算間違いや出力ミス、スポーツ系なら怪我や体調不良、医療現場ならば思い込みと選択ミス。
大きなもので考えても結構な数が出てくる中で、小さなものは無数に存在する。
タイヤ交換を行う業者であれば、タイヤの交換ミスや増し締めの失敗でしょうか。
特に、当ブログでも最早飽きるくらいに散々取り上げている締め忘れ、締め損ね、定期点検不足などが理由の脱輪に繋がる「締め」の話題。
何やらKTC、京都機械工具株式会社からそんな締めに関する製品が出るような話が出ています。
増し締め、所謂、トルクレンチなどで「ここまでならば緩まず、ナットやボルトへの負担も最低限と思われる」規定トルクまで締める行為は、経験不足やなぁなぁで済ませる、最悪やったつもりなどで出来ていない場合も多々あります。
そこで、KTCの「e-整備 TIRE」という物を使えば、ある程度それを抑制できるというもの。
どうも、専用アプリとレンチに付けるデバイスを使い、今「どのタイヤ」の「どのナット」が「どの程度のトルク」で締まっているのかを可視化できるようで、記事でも書いていますが、あくまで技術者がアプリの通りに作業している前提ではあるものの、脱輪に繋がるミスの1つを抑制する効果はある筈です。
元々無い側からすれば、その都度いちいちアプリを起動し、今まで付けていなかったデバイスを装着して作業を始めるといった手間が入ります。
それでも、指差し呼称のように、1動作を加えれば後になって「やったかやっていないか不安になる」自体は解消されますし、クラウド上に車番と車種のデータを登録できるようなので、自分の車はどの位のトルク値で締めれば問題ないのかが一目瞭然となって、個人でもより安全に増し締め作業が可能になるのではないかと期待できます。
とは言え、当然こういったものは「人間がきちんと理解した上で、設定どおりに、ちゃんと手順に則った作業をする」前提のもの。
憶測、勘違い、勝手な思い込みが厳禁ですので、使用する際は諸々理解した上で安全な作業をお願いします。
それではよい一週間を。
