タイヤのチェック項目のあれやこれや その四(トレッド面の話)

まだまだ夜はやや肌寒さを覚える涼しさですが、日中の暑さがなかなか辛く感じる事もあるそんな日が続いています。

今回は前回から引き続き、タイヤのトレッド面の話です。

上の画像はご覧の通りタイヤの画像ですが、これは新品、或いは問題ない状態のタイヤと思ってください。

このまま偏りがなく摩耗していけば、恐らく一番お金の掛からないタイヤ交換ができます。とは言え、この状態で保つ為には必要最低限のメンテナンスは必要ですので、エアー調整やローテーションは行ってください。

こちらの画像は両肩が摩耗した状態のタイヤです。

こうなってしまう原因は空気圧の不足とタイヤへの過度な負荷が原因となります。

タイヤの両肩は性能を引き出す為に剛性が高い、構造的に強固に作っています。

その為、空気圧が極端に少ない、過積載や長期間重い荷物が載っているなど負荷がかかる状態だと、このタイヤの両肩部分に多く負荷が掛かります。

ややオーバーな表現をすると空気圧が低いと中央部分が接地しない状態になり、空気圧不足や過積載の時はタイヤの両肩部分だけ早く摩耗します。

一般的に乗用車の場合、タイヤの適正空気圧は2.0キロ前後。タイヤの空気圧が適正値の2/3以下、もしくは半分を下回るようだと、この両肩摩耗を起こす可能性があります。

先程とは逆に、中央部分が摩耗している状態です。

中央部分の摩耗を起こす原因はタイヤの空気圧の過多になります。

タイヤの両肩部分は剛性が高いと言いましたが、逆にタイヤのトレッド中央部は柔らかい部分となります。

なので空気圧を入れすぎるとタイヤ中央部だけ膨らみ、中央の摩耗を起こしてしまいます。

高速道路を走行する場合、適正空気圧より0.2~0.3キロとやや多く入れますが、この程度では中央部分の摩耗は起こり難いと言えます。

反対に常に空気圧を1.0キロや2.0キロ以上多く入れている車両は、この中央摩耗が起こりやすくなりますし、夏場では熱膨張で自然と1.0キロ高くなりますのでバーストの原因にも繋がります。

次回は外側と内側だけが摩耗してしまう場合の話になります。

昼夜の寒暖差が激しい時期ですので、体調不良にはお気を付けください。

それでは良い一週間を。