俗。

昨日に引き続き、児島の話。

瑜伽山、と書くと瑜伽、由加と書いてあるのでそこに建つのは由加神社、と思いきや、由加神社のお隣にはもう1つ寺社が立ってます。

それが由加山 蓮台寺

なんとこの山、同じ敷地内に2つの寺社が連なっているなかなか珍しい場所なのです。

祭事当日という事もあって様々な年齢層が訪れており、境内を軽く散策しているだけでもなかなか面白い世間話が聞こえるもので、何故2つの寺社が連なっているかと言えば、

1868年の明治時代に時の政府が布告した祭政一致、神祇官再興に伴って生じた神道と仏教を分離させる政策である『神仏分離令』が原因となっているそうで、その後に由加神社は衰退、戦後にGHQ主体で行われた『国家神道解体』の影響で形式上は神仏分離をしたままで蓮台寺の僧職が本殿で神事を行う神仏習合の形態となり、1997年3月頃に由加神社は独自の活動を再開させた、という流れになっているようです。

そういった経緯もあってか、衛星画像で見ると由加神社と蓮台寺が隣り合っているというよりは、蓮台寺境内に由加神社が収まっている、そういう印象を受ける配置になっています。

また、今回は立ち入れていませんが、由加神社本宮の隣には規模こそ小さいですが稲荷大明神が建っており、同じ敷地内に寺と神社、稲荷の3つの神仏がそれぞれ祀られている場所になっている、そんな珍しい場所なのです。

珍しい、と言えば、現状も十分珍しい話ですが、どうも蓮台寺と由加神社は対立関係にあるそうで、蓮台寺本殿に近い駐車場には「由加神社に参拝の方は駐車しないでください」と注意書きがされています。

軽く調べた限り、事の起こりは前述の平成9年頃にあった由加神社の独立、その前に兄弟である蓮台寺住職と由加神社宮司が対立し由加神社側が一部の建物(本殿と拝殿、恐らく現在の本宮)を占拠して独自の活動を始めたのが起因では無いかというお話です。

この話の後、蓮台寺側が占拠された建物を明け渡すようにと裁判にまで発展したようですが、現在でも別々に活動している事を考えると何かしらの妥協がされた上で決裂した状態ではないかと予測もできます。

その後、本殿と拝殿を失った蓮台寺が瑜伽大権現を奉安する為に権現堂、画像の奥の院を造営し、今の形に落ち着いたようです。

現在は老朽化の為に立ち位置禁止になっていますが、権現堂と客殿は階段で繋がれており、以前はそこを行き来できていた模様です。

傍から見ている分にはなかなか無い歴史の面白いお話ではありますが、神仏を祀る神聖な場所で俗な話をされるのも、嫌な事ではありますね。

でもやっぱり面白い話には変わりないので、機会があればより深く調べて見たいとも思います。

昨日の今日でタイヤのニュースは無い。

あるとしても、整備中にジャッキが外れて挟まれた、スタッドレスの交換が始まって早々に自分で交換したタイヤが脱輪した。

そんな話題ばかりです。

無いなら無いで良いんですが、あったとしてもタイヤという製品の関係上、明るい話題が出難いのが難点。

特に、これからの時期は毎年恒例、脱輪事故が目にしない日は無いと言わんばかりに続出する頃合いになってしまい、より鬱屈しそうになります。

少しでも明るいものを探してはいきますが、恐らく難しいと思いますので、皆様もそういった事件に巻き込まれない、遭遇しない様にお気を付けください。

それではよい一週間を。