何が?と言われれば、とある人物の名前が日本全国に轟いたのが、約20年前、という話。
それが誰かと言われれば、

安倍晴明。という事で晴明神社です。
能楽師である野村萬斎さんが演じる安倍晴明が活躍するシリーズ、映画『陰陽師』の公開が2001年。
この時期と言えば、大人気恐竜映画シリーズの最後になる『ジュラシックパークⅢ』、愛の感情を組み込まれた少年型ロボットが主人公の『A.I.』、その他にも『GO』、『冷静と情熱のあいだ』、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』、『トゥームレイダー』、『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』、『ラッシュアワー2』、『ロード・オブ・ザ・リング』など話題作だけでもこれだけあります。
晴明神社は境内そのもので言えば小規模な神社ではありますが、その中でも有名どころが多く、

上京区にある実物を、当時の様子を再現した旧一條戻橋。と安倍晴明像。

ご神木であり、触れると不思議な感覚を覚えると言われる楠。
その後ろにあるのは厄払いの桃。

晴明の念力で湧いたとされる晴明井。ここから湧き出る水で千利休が茶を点てたとも言われる水でもあります。
因みに、境内の隣には「千利休居士聚楽屋敷趾」と刻まれた石碑があり、あの千利休が住み、後に利休が切腹した屋敷は当時晴明神社境内にあったようです。
そんな晴明神社ですが、個人的に覚えている事の1つとして近隣トラブルがありました。
内容としては、神社の隣にあるお店が2001年以降起きた晴明ブームに乗っかって晴明グッズを制作・販売し始めました。
ただ、このお店は晴明神社に何の断りもなくオリジナルの開運グッズなどを売っていたらしく、大変いやらしい話ですが、晴明神社目当てで来た観光客が結構な数こちらに流れていた上で「晴明神社公認のお土産屋さん」という認識すらされていた状況。
結果的に神社と泥沼の喧嘩が発生して、2010年代には裁判沙汰にすらなっていました。
今回、最後に訪れてから約10数年。
当時はあった店舗も駐車場になっていて跡形もなく、境内にあった「隣の店で買った商品を境内に持ち込む事は禁止」とまで書かれていたお怒りの看板も消えて。
色んな意味で静かになっており、変なところで時代の流れを感じた次第です。

ChatGTPがどうのと話題に上がり、そこから爆発的に増えたAIを活用したあれやこれや。
良い面だけでなく悪い面も多々報道されるAIですが、タイヤ業界にもその波は来ているようで。
ドイツの企業コンチネンタルがタイヤの溝、トレッドパターンのデザインについて今後はAIを活用していく方針を打ち出したそうです。
記事の話題そのものとしてはトレッドというものが登場して120年経った事がメインで書かれており、AIがどうのというのはほぼ触りだけなので詳しく書かれてはいません。
それでも、芸術の分野を始め、文学などの文化面でも、医学も含めた化学面、果てはちょっとしたお手紙の返信などですら活用されている状態。
前々から他分野でも活用をされているので、今更タイヤ業界でその流れが出たからといって特筆する事でもありませんが、世界的に見てまだまだAI後進国である日本で今後どういう広がり方を見せるのか。その結果どう変わっていくのか、は注目したいところではあります。
我々のような末端の現場にAIが食い込んでくるにはどう短くとも10年単位で時間が必要となるでしょうが、いずれは無人のタイヤ交換営業所が出てくるかもしれません。
そんな光景が実現するなら、ちょっと死ぬまでには見たいですね。
それではよい一週間を。