10日前の予告通り、とか言いつつ、内心ちゃんと朝起きれた事に安堵しつつで「十三まいり」こと虚空蔵大祭が行われる美作市真神にある長福寺に行ってきました。
地図で言えば、岡山県美作市真神414。真の神と書いて「まがみ」と読むそうです。
真言宗「真木山」長福寺。
以前に話題に挙げたチラシの写真にもなっていた朱色の三重塔。
調べて見ると岡山県下最古の木造塔建築で国指定重要文化財や「おかやま県歴史の旅百選」にも選定されているそうです。
また、寺院には木造十一面観音立像、絹本著色十二天像図、絹本著色両界曼荼羅図、絹本著色動明王像図など16点の国指定重要文化財が所蔵されている、との事で、規模も含めてなかなかのものでした。
法要のタイムテーブルは朝から複数回ある十三参り、数え年で13歳になった子どもが、虚空蔵菩薩に参拝して成長を祝う伝統行事。健康に成長したことを感謝し、知恵や福徳を授かることを願ってお参りするもので、数え年は生まれた時点で1歳と考え、1月1日を迎える度に1歳年齢が加算されていく数え方です。なので、実際の年齢では12歳の時にお参りするものとなっています。
上記の説明から分かるように、取り合えず12歳がメインのものになるので、全く関係の無いブログ担当には無縁のイベントでした。
その後、本堂で11時から12時まで大般若転読法会、そこからもう2度十三参りが行われて、十三時半に柴灯大護摩供に移ります。
同じ護摩供ですが、去年11月に行った由加神社とはまた違う雰囲気であったり規模であったりと、それぞれの個性が出ていました。
全体的な規模で言えば由加神社での護摩供が大きく、参加する修験者の人数や観客、投げ込まれる札、井桁状に組まれた薪と柴の櫓の大きさまで、勝敗の話ではないですが由加神社が勝っていた印象です。
参考までに、
長福寺での柴灯護摩↓
由加神社本宮での柴灯護摩↓
撮り方の問題もありますが、大人の膝上くらいの高さである長福寺の櫓に対して、大人の肩程度の高さがある由加神社の櫓。
当然、煙の量も凄まじく、知らない人が見れば完全に住宅火災を疑うレベルの黒煙が巻き上がっています。
ただ、由加神社の場合は大切な祭事、ではあるもののイベントの側面も感じられ、長福寺の場合はどちらかと言えば地元、檀家に向けたお祭りという感がありました。
とは言え、規模的な印象でそういった穿った見方になっている可能性は十分にあるので、一概にどっちが良いとか拝金主義だとかを論じるものでも無いと思います。
そんな脱線話をしていたら何となく長くなりましたので、今回はここまで。
次回へ続く。といった具合で。
それではよい一週間を。